幼児はアニメと現実を区別できるの?
心の成長過程を研究する発達心理学では、実験の中で幼児に簡単なアニメーションを見せることがよくあります。
幼児たちはアニメーションに対してしっかりと反応するので、内容を理解できていると言えます。
しかし、ここで1つの疑問が生じます。
それは、「幼児はアニメの出来事を現実と区別できているのか?」というものです。
この点を調査するため、研究チームは、生後19カ月の幼児に対して複数の実験を行いました。
1番目の実験では、現実世界で木製のシーソーからボールが2つの箱のうち片方に落ちる様子を見せました。
この時幼児は、ボールの軌道を正確に追えていました。
つまり実験に参加した幼児には、ボールがどこに落ちたか判断する能力がある、と言えます。
そしてチームは続く実験によって、幼児の「区別する力」を見極めようとしました。