毎日ワサビを食べるだけで高齢者の記憶力が高まると判明!
毎日ワサビを食べるだけで高齢者の記憶力が高まると判明! / Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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毎日生ワサビを食べるだけで記憶力が改善されると判明! (2/2)

2023.11.07 Tuesday

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ワサビの摂取で記憶力が向上!

実験の参加者は、同大のある宮城県仙台のタウン紙に掲載した広告から募集し、60〜80歳の男女72人(平均年齢65.43歳、男性19人・女性53人)に協力してもらいました。

参加者には、糖尿病や心臓病、精神疾患といった病気の既往歴がなく、また日頃から特定の薬剤を服用していたり、大量の喫煙や飲酒をしていない人を選んでいます。

その後、実験期間の前後に「記憶力」および「認知機能」を測定するテストを受けてもらいました。

記憶力では、個人が経験した出来事に関する「エピソード記憶(=長期記憶)」と、現在進行中の作業に深く関わる「ワーキングメモリ(=短期記憶)」を調べています。

認知機能では、目標達成のために計画を立てて行動・思考する「実行機能」のほか、「処理速度」「注意力」を調べました。

そして参加者を2つのグループに分け、一方には寝る前にワサビ抽出物を含む錠剤(ヘキサラファン0.8mg含有)を、もう一方には何の効果も期待されないプラセボ(偽薬)を飲んでもらい、これを12週間にわたって毎晩続けました。

毎晩1錠のワサビ抽出物を服用
毎晩1錠のワサビ抽出物を服用 / Credit: canva

その結果、驚くべきことに、プラセボでは実験前後で何の効果も見られなかったのに対し、ワサビ抽出物を服用したグループでは、長期記憶と短期記憶の両方で大幅な向上が表れたのです。

特に高齢者において困難になるとされる「名前と顔を結びつける能力」に高い改善が見られました。

他方で、実行機能や処理速度を含む認知機能では、ワサビ抽出物を摂取しても変化がなかったといいます。

以上の結果からチームは、60〜80歳の人はワサビを継続的に摂取し続けることで「記憶力」を改善できる可能性があると結論しました。

「最近、人の名前が出てこない」という方は、毎日の食卓にワサビをほんの少し取り入れるといいかもしれません。

ただし、記憶力の改善に寄与すると考えられる「ヘキサラファン(6-MSITC)」は、すりおろした生ワサビから最も効率よく摂取できるという。

チューブ入りワサビの場合だと、本ワサビの他に西洋ワサビや長期保存のための食品添加物が多く含まれているので、ヘキサラファンが摂りにくくなっています。

ワサビで記憶の衰えを止めるには、できれば生ワサビを買ってきて、自分ですりおろすのがベストでしょう。

チーズとワインは認知機能の低下を防ぎあう「最強の組み合わせ」だと判明!

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