15世紀半ばから17世紀半ばまで続いた「大航海時代」。ヨーロッパの国々は各大陸への大規模な航海を実施しました。
航海から帰った男たちは、皆が知らない世界についての「みやげ話」を持ち帰ります。もちろんその大半は真実だと思われますが、中には大衆を喜ばせるために作られた「想像上の島」が多くあったのです。
それは実際に地図に描かれ、時には小説に登場するなどして、当時は多くの人がその島について夢想していました。20世紀以降、次々と存在しないことが判明したそれらの島々ですが、その島についての伝説はまだ、密かに息づいています。
作曲家のアンドリュー・ペクラーさんが、その「想像上の島」の「音」が体験できるウェブページ「Phantom Islands(ファントム・アイランズ)」を作成。
ペクラーさんは電子楽器を用いて、島の風、波、鳥や虫の声を表現。ウェブデザイナーの協力を得ることでページは洗練されたものになっており、上質な雰囲気とサウンドを楽しむことができます。
またPC上では、その島から離れると実際に音が遠ざかり、まるで本当にその島へ近づいたり離れたりする感覚が味わえます。
ペクラーさんは、「想像上の島」に昔の人の様々な思いが込められているとった点に魅せられ、このサイトの着想を得ました。
例えば、東南アジア付近の島であれば、その地域の伝統楽器を彷彿とさせるような音に仕上がっています。
全部で15以上もある「想像上の島」。航海士たちの「つくり話」を楽しみながら、その心地のいい「音」と、当時その島々に夢を巡らせた人々の思いに身を委ねてみてはいかがでしょうか。
via: atlasobscura, Phantom Islands / translated & text by なかしー
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