医師「手術の間、ギターを弾き続けてほしい」
米マイアミ大学 シルベスター総合がんセンター(UM Sylvester Comprehensive Cancer Center)の医学チームは、ノーレン氏の右前頭葉に「神経膠腫(しんけいこうしゅ )」を発見しました。
神経膠腫はグリオーマともいい、神経上皮細胞から発生する悪性の脳腫瘍のひとつです。
グリオーマが見られた右前頭葉は、身体の左半身の動きを制御する脳領域であるほか、発話や言語能力、その他の認知機能と密接に関連しています。
その悪影響は実際にノーレン氏の身に起こっていました。
ノーレン氏はインタビューで「左半身の感覚がなくなったように感じ、腰から上は腕が動かせなくて、顔の左半分も引きずられているようだった」と話しています。
診断後、ノーレン氏は医師から悪性腫瘍の切除手術が必要であると告げられました。
それだけでなく、「手術をしている間にギターを何曲か弾き続けてほしい」という要求をされたのです。
驚きの提案ですが、実はこのような方法は、脳外科手術では割と一般的なのだといいます。