「腎臓」の役割とは?働きが弱まると何が起こる?
腎臓はそら豆のような形をした握りこぶし大の一対の臓器であり、お腹の背中側にあります。
主な役割は体内の血液をろ過して、老廃物や余分な塩分を尿として体外に排出することです。
また体に必要なものは再吸収し、体内にとどめる働きもしています。
一方で、腎臓の働きが弱くなると尿の作りが悪くなるため、老廃物や余分な塩分、その他の毒素が体内に蓄積する恐れがあります。
この状態が「尿毒症」です。
尿毒症になると例えば、老廃物の蓄積を原因とする「頭痛・吐き気・食欲の低下・体のだるさ」が生じたり、水分の蓄積を原因とする「むくみ・動悸・息切れ・尿量の低下」が生じます。
このように腎臓機能の低下が常態化した病気が「慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)」です。
日本における慢性腎臓病の患者数はかなり多く、2023年時点の調査では、国内に約1480万人(20歳以上の7人に1人)の患者がいると推計され、新たな国民病ともいわれています。
今回のセント・ヴィンセント病院の医学研究チームが報告したのは、そんな慢性腎臓病患者におけるスイカの悪影響です。
では、慢性腎臓病の人たちがスイカを食べすぎるとどうなってしまうのでしょうか?