水中を漕いで前進する水中自転車「シーバイク」
水の中を泳ぐと、かなり体力を消耗するものです。
フィン(足ひれ)を装着するなら、推進力を得て速く泳ぐことが可能になりますが、「バタ足」が必要なことには変わりなく、やはり体力を大きく消耗します。
もっと楽に、そしてスムーズに水中を移動する方法はあるでしょうか。
フランスのSeabike社が開発した「シーバイク」は、水中では斬新な方法で、そのことを可能にします。
シーバイクは、地上では既に一般的な「一輪車」のようなシステムであり、ポールとペダル、そしてプロペラだけのシンプルな作りです。
ユーザーは、ポールを任意の長さに伸ばし、ベルトで腰に固定します。
そして自転車や一輪車のようにペダルを踏んで回すことで、プロペラが回転して推進力を得ることができます。
つまりシーバイクは、水中を「漕いで移動する」アイテムなのです。
その際、両腕は解放されているので、いつもの水泳のように腕を使って泳ぐこともできれば、スーパーマンのように腕を伸ばしたまま前進することも可能です。
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またこのアイテムは水面と水中の両方で機能するので、通常の水泳のように、息継ぎしながら水面を進むこともできれば、酸素ボンベを担いで潜り、水中を泳ぎ続けることも可能です。
スキューバダイビングやシュノーケリングと組み合わせるなら、「スムーズに移動しながら、長時間海の中を楽しめる」はずです。
Seabike社によると、シーバイクを使うと、足ひれを装着した水泳選手よりも、はるかに速く泳ぐことができるそうです。
現在、シーバイクの第二世代「Seabike 2.0」は290ユーロ(約4万9000円)で販売されています。
今のところ世間から大きな注目が集まっているわけではありませんが、未体験なスピードで泳ぎたい人にとって関心をひくアイテムであることは確かです。