ホッキョクグマは「絶滅」か「ハイブリッド」の道を進むだろう
今回の結果を受けて、カリフォルニア大学ボルダー校の気候学者であるアレクサンドラ・ジャーン(Alexandra Jahn)氏は「北極で初めてアイスフリー・デイが訪れても、すぐさま地球環境の状況が劇的に変わることはありません」と指摘します。
しかしその後も温暖化がまったく改善されず、北極から氷がほぼ消失した状態が続くと、地球規模で気象パターンが変化する恐れがあります。
特に北極に広がる氷は太陽光を反射する能力が高いため、氷が消失すると太陽光の反射率が著しく低下します。
そうすると、氷の代わりに露出した暗い海面が太陽エネルギーを吸収し、北極の温暖化がさらに加速してしまうのです。
これは地球全体の温度上昇をも加速させるでしょう。
そして、北極の氷が消失することで最も直接的な煽りを受けるのはホッキョクグマたちです。
氷が無くなると、ホッキョクグマは狩猟の場を失ってしまいますし、子育てのための巣穴を掘ることもできなくなります。
こうしてホッキョクグマたちは慣れ親しんだ北極に適応し続けるのが困難になり、次第に個体数を減らして、絶滅の一途を辿っていくでしょう。
その一方で、ホッキョクグマが生き残る道もゼロではありません。
その道とはグリズリーと融合して「ハイブリッド」となることです。
北極の氷を失ったホッキョクグマは餌を求めて南下するようになり、その結果、北アメリカに分布するグリズリーの生息域とぶつかります。
中には縄張り争いをして互いを避け合う個体もいるでしょうが、異種間で交雑して新たなハイブリッド生物を生み出す個体も出てくるでしょう。
これは何の根拠もない絵空事ではなく、現実として起きていることなのです。
こちらが実際にホッキョクグマとグリズリーが混じったクマの画像になります。
まさにホッキョクグマの白い毛とグリズリーの茶色い毛が混じり合った姿をしていますね。
こうしたハイブリッド種は、ホッキョクグマ(polar bear)とグリズリー(grizzly)双方の名前を取って、ピズリー(pizzly)やグローラー(grolar)、ポリズリー (porizzly)などと呼ばれています。
研究者によれば、ホッキョクグマが南下して、その姿のまま北アメリカの地に適応するのは生態的および生理的に困難であるといいます。
しかしグリズリーと合体すれば、彼らの遺伝子は新たなハイブリッド種の中で生き続けることでしょう。
ただ前提として、私たちはホッキョクグマを絶滅させないために、人為的な温室効果ガスの排出量を削減して、温暖化を止めることを最優先にすべきです。
ジャーン氏も「温室効果ガスの排出量を大きく減らすことができれば、北極から氷が無くなることも避けられるでしょう」と述べています。
後数年あるいは数十年としてももう北極の氷が無くなるのを止める事は出来ない。
この記事では氷が溶けて海水面が広がる事によるアルベドの変化を余り重要視していないが現在の温暖化との相乗効果でおそらく地球の環境に致命的な影響を与えるだろう。温暖化は急加速してもう止める事はできない。
北極の氷が解けることで起きることがクマのハイブリッドだけなら何も問題ないね
そういう考え方もあるのかもね
本当にそれだけならね
問題提起するにしても、ホッキョクグマを絶滅させない為っていう動機じゃ響かない人の方が多いだろバカがっていう皮肉のつもりでは?