天井にぶら下げて、胞子を撒き散らす
真菌たちはクモに感染して、その体内を十分に食べ尽くすと、次なる感染を狙ってクモを移動させます。
彼らが目的地とするのは「天井」のような高い場所です。
真菌は胞子を効果的に散布できる場所に陣取って、新たな感染拡大を狙います。
そこでクモを天井まで移動させて、そこに固定しておくことで、無数の胞子を撒き散らし、下にいる他のクモに胞子が付着する確率を高めているのです。
こちらはまさに天井まで運ばれて固定されたクモの画像となっています。
That’s a spider infected by fungi.
As the fungus develops, it produces compounds that alter spider behaviour. Eventually, the afflicted spider is pushed to crawl to a high place, where it usually dies. From there, the fungus explodes from the spider’s body, producing spores that… pic.twitter.com/NvQSuex60O
— Global Statistics (@Globalstats11) January 2, 2025
そのため、最初の動画に見られたクモは、次なる感染拡大を目指す真菌によって天井に運ばれている最中だと見られます。
天井に固定されると宿主のクモは完全に死に、あとは胞子を撒き散らすための道具となるだけです。
話を聞くだけでも恐ろしい存在ですが、幸いなことに、昆虫をゾンビ化させる真菌は私たち人間には無害となっています。
なので、これらの真菌が体に付着してもゾンビ化することはありません。
ただし今後の真菌の進化次第では、私たちも感染のターゲットにされる可能性はゼロではないでしょう。