なぜチョコ好きが昆虫を死に追いやるのか?
「人間のチョコ好きが昆虫の絶滅を招いている」と言われても、ピンとこないかもしれません。
しかし、カカオの栽培は大規模な森林破壊を引き起こしており、その影響を最も受けている生物の一つがゴライアスオオツノハナムグリ(学名:Goliathus goliathus)なのですゴライアスオオツノハナムグリ。
ゴライアスオオツノハナムグリはコガネムシ科の甲虫で、最大全長は11センチに達します。

カカオは湿潤な熱帯環境でよく育ちます。
そのため、カカオ農園の拡大は、もともと豊かな森林が広がっていた地域に作られることがほとんどです。
特にコートジボワールやガーナなどの西アフリカ諸国では、カカオ農園のために熱帯雨林の80%以上が失われました。
ゴライアスオオツノハナムグリは、アフリカ大陸の森林の古い樹木に生息し、特定の樹液を食料としているため、森林の消失は彼らの生存を直接脅かします。
さらに、成虫は日中に樹液を吸う習性があるため、森林の減少は彼らの採餌活動を制限し、個体数を減らす恐れがあるのです。