3Dプリントされてすぐに歩き出すロボット!その仕組みとは?

動画のように、新しく誕生したロボットは、チューブを繋ぐだけですぐに歩き出すことが可能です。
では、このロボットは、なぜ印刷された直後に歩けるのでしょうか?
その秘密は、内部に組み込まれた「流体素子(fluidic logic)」という仕組みにあります。
流体素子とは、気体や液体といった流体を利用して、電気回路のスイッチングのような動作を実現する部品です。
安定した空気の流れに、ごくわずかな制御流を加えるだけで、流れの方向や経路が劇的に変化するという性質を活かしています。
そのため、バルブのような機械的な動作部品を使うことなく、空気の流れだけで信号の切り替えや制御が行えるのです。
この仕組みによって、空気圧を“信号”として使い、ロボットの各部位に順番に命令を送ることができます。
まさに「空気で構成された論理回路」と言えるでしょう。
今回のロボットには、空気圧によって順番に信号を出す回路が内蔵されています。
これが3つの足のアクチュエーターに一定のリズムで信号を送り、左右の足を交互に動かしながら、実際に前進していきます。
この機構もすべてTPU素材で構成され、本体には電子部品を一切使用していません。
つまり、外部から空気圧を供給するだけで、ロボット歩き出すことが可能なのです。

この設計が持つ利点は計り知れません。
まず、完全一体構造のため、組み立て工程がゼロ。精密な手作業も不要で、誰でも再現可能です。
さらに、電子部品を使っていないので、電磁波に強く、MRI内や宇宙空間など特殊環境でも動作可能です。
また、材料は1種類だけで済むため、将来的には再利用やリサイクルも視野に入れた設計が可能かもしれません。
今後、災害現場での即席ロボット、宇宙探査時の現地製造ロボット、医療現場での埋め込み型柔軟デバイスなどへの応用が期待されています。
研究チームはオープンソースとして設計図や製造ノウハウを公開し、世界中の研究者・開発者との共同開発を進める方針も示しています。
このロボットは、単なる一つの機械ではなく、「次世代ものづくり」の可能性そのものを象徴しているのです。
起動した瞬間どこかへ歩き去って行き戻ってこないロボットたちの光景が見れる日も近い。
果たしてこの
生成:(
を機械的に行うのか
かわいい
こんな可愛い柔らかいロボットがロボットのペットとして市販されるようになったら嬉しい