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大腸がん治療後の運動は死亡リスクと再発リスクを大幅に下げる / Credit:Canva
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大腸がん治療後の運動習慣は「再発リスク28%」「死亡リスク37%」低減する (2/2)

2025.06.05 18:00:43 Thursday

前ページ再発しやすい大腸がん―治療後の運動がもたらすメリットとは?

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がん治療後の運動は再発リスクを28%、死亡率リスクを28%低下させる

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運動はもはや治療である / Credit:Canva

この研究の最も重要な成果は、「運動が大腸がんの再発リスクと死亡リスクを確実に下げる」という事実です。

無病生存期間が5年だった人の割合は、運動グループでは80.3%だったのに対し、健康教育グループでは73.9%でした。

この差は一見小さく見えるかもしれませんが、統計的には有意で、再発や死亡のリスクを28%相対的に削減したことになります。

さらに、8年間の全生存率においても、運動グループは90.3%、健康教育グループは83.2%でした。

これは運動によって死亡リスクが相対的に37%低下することを示します。

この結果を受け、研究チームは次なる段階として「運動をがん治療の一部として正式に組み込む」方針を提案しています。

研究チームは次のように述べています。

運動はもはやQOL向上のための道具ではない。

全ての患者が利用できる大腸がんの治療である

大腸がん治療の未来に、患者自身の“足”で切り拓ける選択肢が加わったのです。

人生の再スタートを切る全てのがんサバイバーにとって、この発見は大きな希望となることでしょう。

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