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5回の「なぜ?」で、動き出せない根本原因を見つける方法 / Credit:Canva, ナゾロジー編集
psychology

「ひらめき」に繋がる内省の質問【5回の”なぜ?”が重要】 (2/2)

2025.11.03 06:30:47 Monday

前ページ5 Whys(5回のなぜ)でたどり着く、あなたの本音

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5 Whysを実践してみよう!コツと応用

たとえ同じテーマでも、たとえ同じテーマでも、掘り下げ方や回答によって見えてくる原因が変わることもあります。

同じテーマの別の例を見てみましょう。

具体的な例2:

「なぜ肖像画を学ばなかったのか?」

アシュリーは次のように考えたかもしれません。

  1. なぜ学ばなかったの?
    「怖いから。上手に描ける自信がないんです」
  2. なぜ怖いの?
    「何をどうやって学べばいいのか分からないから」
  3. なぜ”どうやって学べばよいか”分からないの?
    「具体的なステップを自分で整理したことがないから。具体的な計画を立てたことがないから」
  4. なぜ具体的な計画を立てていないの?
    「趣味を“真剣な目標”として扱ったことがなかったから」

この段階で、根本原因が見えました。

アシュリーは、これまで「趣味には真剣に取り組むべきでない」という思い込みがあったのです。

もしこの“気づき”が核心に思えるなら、5回目を待たずして完了してもかまいません。

そして「趣味に真剣に取り組んだっていいんだ」と思いを転換することで、行動に移せます。

5 Whysを実践するポイントとコツ

こうした例にそって、実際に私たちも5 Whysを行っていけます。

コツは、「正しい答え」ではなく「役立つ答え」を目指すことです。

どんな答えが出てもOKです。“これでいいのかな?”と迷っても、とにかく書き出してみることが大切です。

自分で何度も問いかけて見つけた“答え”は、他人に言われたことよりも“自分ごと”として納得しやすく、実際に行動に移しやすくなります。

また答えに詰まったら、1〜2ステップ戻ってやり直したり、数日置いて考え直しても大丈夫です。

さらに、応用編として、「なぜ?」のバリエーションを増やすことも効果的です。

たとえば、「なぜそれがブレーキになっているの?」「なぜ他の人にはできて自分にはできないと感じるの?」「なぜ同じ悩みが何度も出てくるの?」などの質問も試してみましょう。

やりたいのに動けないと感じた時こそ、一度自分自身に5回の『なぜ?』を問いかけてみてはいかがでしょうか。

シンプルな質問の積み重ねが、思いがけない“ひらめき”や自分だけの突破口をもたらしてくれるかもしれません。

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「ひらめき」に繋がる内省の質問【5回の”なぜ?”が重要】 (2/2)のコメント

ゲスト

2400年ほど前に、すでに同様の指摘を行っていた哲学者が存在していたような…

ゲスト

トヨタ生産方式のなぜなぜ5回じゃん

ゲスト

やらない理由と向き合える人はなんだかんだやってしまうので向き合う必要がないですし、向き合えない人はそれ自体がもうストレスになるのでそこからも逃避を始めてしまうのであまり効果はなさそうな気がします。

    ゲスト

    分かり味が深すぎる

ゲスト

みんな頭を使いすぎなんだよ
絵は描くものでしょ(ユーベル風)

    ゲスト

    絵はイメージの世界だ。私には描く絵のイメージができない。

ゲスト

なぜ?その結論に至ったのかを可視化するために
5whysはよく使用しています

ただ、5hwysは「なれ」や「訓練」が必要なので
一朝一夕で上手に結論を出すことはできません
原因として分析する、なぜ?がぼんやりしていると
出した結論もぼんやりとしてしまいます

諦めずに繰り返し行うことで論理的な思考を身に着けることができます

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