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結婚前に手放すべき思い込みとは? / Credit:Canva
psychology

結婚前に手放すべき“2つの思い込み”とは? (2/2)

2025.11.13 06:30:51 Thursday

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「結婚という決断の後はうまくいく」という思い込み

もう1つの大きな誤解は、「結婚という一度きりの決断さえすれば、あとは自然にうまくいく」という考え方です。

多くの人は、結婚式の日や署名した瞬間に、物語がハッピーエンドを迎えるような錯覚を抱きます。

しかし、心理学的に見ると、結婚は一度の決断では終わりません。

結婚生活の質は、その後の「毎日の小さな選択の積み重ね」によって少しずつ築かれていきます。

例えば、「疲れているけれど、相手の話をきちんと聞こう」「明日は自分から感謝の言葉を伝えてみよう」「忙しくても一緒に食卓を囲む時間を作ろう」という決断が大切です。

日々の選択が、少しずつ関係を支える柱になっていくのです。

現代の結婚観では、配偶者に多くの役割を期待する傾向があります。

「親友であり、相談相手であり、共同親であり、時には心の拠り所でもある」ことを期待するのです。

しかし、1人の人間がこれらすべての期待に応えるのは現実的ではありません。

期待が大きいほど、満たされないときの失望も大きくなり、関係が揺らぎやすくなります。

だからこそ、結婚を「契約」ではなく「日々のメンテナンスが必要なシステム」として捉えることが大切です。

どんなに相性が良くても、手をかけなければ機能不全に陥ります。

逆に、定期的に点検し、少しずつ手入れをすれば、長持ちし、強くなるのです。

夫婦関係も同じで、「昨日より今日を少しよくする」意識を持ち続けることが大切です。

関係が冷え込む時期があっても、会話をやめず、相手の存在を尊重し続ける努力が、関係を回復させる鍵になります。

つまり、「今日この人とどう向き合うか」という日々の選択こそが、真の「結婚の決断」といえるのです。

ここまでで、結婚前に手放すべき「2つの思い込み」について考慮できました。

結婚生活が破綻する原因は、十中八九、1つの選択や一夜の出来事ではありません。

だからこそ結婚とは、毎日続く「小さな努力」と「相手の考えや気持ちを受け入れる姿勢」の積み重ねです。

愛は結婚の出発点ですが、維持するためには現実的なスキルと覚悟が必要です。

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