40万年前のキャンプファイヤーの証拠
今回の発見の舞台となったのは、イングランド東部サフォークにある「バーナム」と呼ばれる遺跡です。
ここはかつて、約41万5000年前に人類の集団が一時的に滞在していた森の中の水飲み場だったと考えられています。
研究チームは、このバーナム遺跡から、当時の人類が使用した石器の他に、注目すべき二つの決定的な証拠を発見しました。
証拠①:繰り返しの加熱で焼けた「炉床」
遺跡の一角には、熱で砕けた握斧(ハンドアックス)が集中している場所があり、その周囲の粘土が赤く変色していました。
この粘土の堆積物を科学的に分析したところ、粘土は一度きりの燃焼ではなく、局所的に、そして繰り返し加熱されていたことが判明しました。
これは、当時の人類がこの場所で、焚き火やキャンプファイヤーのように継続的に火を燃やし、維持していたことを強く示唆しています。
まさに、古代の「炉床(かまど)」の痕跡です。
証拠②:火を起こすための「飛び道具」
しかし、この炉床の決定的な証拠となったのは、その周辺で見つかったわずかな破片でした。
それは「黄鉄鉱(パイライト)」という、鉄分を多く含む鉱物の小さな断片です。
黄鉄鉱は、火打石に強く打ち付けると火花を散らす性質を持っています。いわゆる、初期の着火用の道具の材料です。
このバーナム地域において、黄鉄鉱は自然にはほとんど存在しない極めて珍しい鉱物。
にもかかわらず、それが炉床の近くで見つかったということは、当時の人々がこの黄鉄鉱を遠くから運び込み、火を起こす目的で意図的に利用していたことを示唆します。
これらの証拠は、従来の「意図的に火を起こした」証拠の年代(約5万年前)を大幅に塗り替え、火打石と黄鉄鉱を使った「火起こし技術」が40万年以上前にはすでに存在していたことを直接的に証明する、世界最古の例となりました。




























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