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ローマ字や漢字が読めた天才チンパンジー「アイ」、49歳で亡くなる (2/2)

2026.01.15 12:00:28 Thursday

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アイが示した「心」のかたち

アイの能力を象徴する逸話はいくつもあります。

例えば、画面に「ピンク」を意味する漢字と色のついた図形が提示されると、正しくピンクの図形を選んだといいます。

また、リンゴを見せられた際には、画面上で長方形・円・点を選んで「仮想のリンゴ」を描いたという報告もあります。

記号を単に暗記して押し分けるだけでなく、見たものを別の形で表現するような振る舞いが観察されたことになります。

さらに、1989年10月3日には施設を脱走し、鍵を使って南京錠を開けたとみられる出来事も伝えられています。

こうした行動は、身体能力の高さだけでなく、状況を理解して手段を選ぶ柔軟さを想像させます。

研究から離れている時間には、絵を描いたり色を塗ったりするのを好み、2017年のアイ・プロジェクト40周年では、アイの絵をもとにしたスカーフが霊長類学者ジェーン・グドール氏に贈られたとも報じられています。

人間の心を映す「鏡」として

京都大学ヒト行動進化研究センターは、アイの研究が「チンパンジーの心を理解するための実験的枠組み」を築き、人間の心の進化を考える土台になったとしています。

好奇心が強く、研究に積極的に参加したというアイの姿は、私たちが「知る」「覚える」「意味を結びつける」とき、脳内で何が起きているのかを考える上で、今後も貴重な手がかりであり続けるはずです。

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