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Credit: canva
psychology

「嫌な仕事が始められない」脳メカニズムが明らかに

2026.01.16 07:00:08 Friday

「やらなければいけない」と分かっているのに、どうしても手がつかない。

クレーム対応の電話や気が重い資料作成など、嫌な仕事ほど最初の一歩が踏み出せない経験は、多くの人に覚えがあるはずです。

この現象は怠けや性格の問題なのでしょうか。

実はその裏には、「やる気を出さない」のではなく、「やる気を止める」脳の仕組みが関わっている可能性が、京都大学の最新研究で示されました。

研究の詳細は2026年1月9日付で科学雑誌『Current Biology』に掲載されています。

嫌な仕事を「始められない」脳回路を解明 https://ashbi.kyoto-u.ac.jp/ja/news_research/21576/
Motivation under aversive conditions is regulated by a striatopallidal pathway in primates https://doi.org/10.1016/j.cub.2025.12.035

やる気が出ないのではなく「始められない」

この研究を行ったのは、京都大学高等研究院ヒト生物学高等研究拠点(WPI-ASHBi)を中心とする研究チームです。

研究者たちは、「嫌な仕事に手がつかない状態」を、結果への判断ではなく、「行動を始めるかどうか」という視点から調べました。

実験ではマカクザルに対し、

・報酬だけが得られる課題

・報酬はあるが、不快な刺激も伴うストレスの高い課題

を用意し、「どちらを選ぶか」ではなく、「そもそも試行を始めるかどうか」に注目しました。

その結果、ストレスのある課題では、報酬の価値を理解していても、課題そのものを始めないケースが増えることが分かりました。

つまり、「やる意味が分からない」から動けないのではなく、「始める段階でブレーキがかかっている」状態だったのです。

次ページ「やる気ブレーキ」を担う脳回路

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