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「1秒で止血」スプレーを開発 / Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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「1秒」で止血するスプレーを開発、戦場での人命救助に期待 (2/2)

2026.01.23 11:30:39 Friday

前ページ「1秒」でゲル化する止血スプレーを開発

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瞬時に止血できる仕組みとは?

AGCL止血剤の最大のポイントは、「血液中にもともと含まれているカルシウムイオンを利用している」という点です。

人間の血液には、カルシウムイオンが一定量含まれています。

AGCLは、このカルシウムイオンと反応するように設計された粉末で、海藻由来のアルギン酸塩、ジェランガム(天然の多糖類)、甲殻類や菌類に由来するキトサンを組み合わせた構造になっています。

血液に触れると、アルギン酸とジェランガムがカルシウムイオンと結び付き、粉末は約1秒でゼリー状のハイドロゲルへと変化します。

血に触れた瞬間からごく短時間でゲルの壁ができ、その結果として出血が急速に抑えられるのです。

さらにキトサンは、赤血球や血小板を引き寄せる性質を持つため、体が本来備えている血液凝固の仕組みも助けます。

AGCLは、ゲルによる物理的な封止と、生理的な止血反応の促進を同時に行うことで、高速な止血を実現しているのです。

動物実験では、血圧が高く激しい出血が起きやすい部位でも、市販の止血材に比べて、出血量と止血時間が大きく減少しました。

特に肝臓の手術モデルでは、術後2週間の検査で肝機能が正常範囲に保たれていることが確認されています。

さらにこの止血剤は、冷蔵を必要とせず、常温や高湿度の環境でも長期間性能を保てるよう設計されています。

スプレーするだけで様々な傷に対応できるため、戦場や災害現場での応急処置において、大きな力を発揮すると期待されています。

血液の性質を巧みに利用したこの「1秒ゲル化」の発想は、より多くの命を救う新しい選択肢になるかもしれません。

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「1秒」で止血するスプレーを開発、戦場での人命救助に期待 (2/2)のコメント

ゲスト

災害救助などで活用していただきたい
戦場での使用想定しているが、戦争をなくすことが先である

ゲスト

昔小林製薬あたりが出してましたけど、あれの強化版って感じですね。

ゲスト3

ゲスト1様、戦争抑止と兵士の生命を救うことは別件でしょ。出血している兵士に悪いのは戦争だから戦争を恨んで出血死しなさいと言うの?
バカなの?

ゲスト

こういう物が早く製品化されると良いですね。
その上で、例えばAEDとセットで設置しておくとか、あるいは車に載せておく発炎筒と同様の扱いで車載を義務化するとかすれば、出血の対応がしやすくなりそうです。

ゲスト

何円だろう

ゲスト

>血に触れると約1秒で固まり、傷口を瞬時に封じる

>粉を吹きかけるだけで、深くて複雑な形をした傷にも対応できる

>爆発や銃撃による傷は、浅くまっすぐ切れた傷ではなく、えぐれたような深い傷や、内臓や太い血管を巻き込んだ複雑な損傷になることが少なくありません

とあるけど、深くて複雑な形をした傷でも血に触れると約1秒で固まるという事は、内臓や太い血管を巻き込んだ損傷に使用した場合、太い血管内や内臓内の血管の中の血液まで固めて血流を阻害してしまい、内臓や太い血管の先にある広範囲の組織を壊死させて、負傷者の命を奪う原因となるおそれはないのだろうか?

鈴木

人造イクラや食品添加物の増粘剤と同じ材料を主成分とするなら、人体に優しそうです。

さて、本題
現場で応急止血ができたとして、泡で膨れ上がっていますので、医療施設で本格的な処置をする際に、傷口を探し出すのが大変そうです。

ゲスト

止血したゲル状のものが体に流れ込んで血栓として詰まって亡くなる可能性もあるかもしれないですね。

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