内部構造は配管だらけで化学成分は菌とも違った

植物でも動物でも菌類でもない系統の巨大生物は存在したのか?
答えを得るために研究者たちはまず、スコットランドの農地から見つかったプロトタキシテスの大きな塊を、薄いスライスにして観察用の標本を作りました。
この岩はライニーチャートと呼ばれ、昔の温泉のシリカ成分が生き物を丸ごと包んで石にしたものです。
そのおかげで、4億年前の細かい構造までほぼそのまま残っています。
研究チームは、この薄片を共焦点レーザー顕微鏡(レーザーで薄い断面を何枚も撮って立体に組み立てる顕微鏡)で撮影し、塔の中身を三次元で再構築しました。
すると塔の内部は、3種類の太さの管と、小さな斑点状の「髄斑」がびっしりつまった配管迷路であることが分かりました。
最も細い管は髪の毛よりずっと細く、そのまわりを中くらいと太い管が何重にも取り巻いています。
髄斑の中では、これらの管が三次元的に入り組み、分岐したり合流したりしながら、高密度のネットワークを作っていました。
その様子は、肺の中の小部屋や毛細血管がぎゅっと詰まった構造を思わせます。
まさに体の中が「タコ足配線」状態だったわけです。
キノコを調理した人ならば、キノコの断面を見ても、こうした配管のような構造は見当たらないと感じるでしょう。
次に研究チームは、同じライニーチャートに保存されている本物の菌類・植物・節足動物・微生物と、プロトタキシテスを並べて、赤外線分光法(赤外線を当てて、どんな分子がどれくらい含まれているか読む方法)で成分の「指紋」を集めました。
集めたスペクトルを、AIを使った機械学習(境界線を自動で見つける統計的な方法)で解析すると、プロトタキシテスのデータは菌類や植物のグループとはきれいに分かれてしまい、どの既知グループにもきれいには入りませんでした。
特に決定的だったのは、キチンとよばれる分子の手がかりが見つからなかったことです。
キチンは、現代の菌類や節足動物(昆虫など)の細胞壁や外骨格の主要な材料です。
同じライニーチャート中の菌類や節足動物からは、キチンが変化してできたと考えられる信号がはっきり検出されましたが、プロトタキシテスの塔からは検出されませんでした。
さらに研究者たちは、ライニーチャートで既に知られている子嚢菌(しのうきん:カビや一部キノコの仲間)の目印となる色素「ペリレン」の有無も調べました。
その結果、この色素は周囲の泥のような基質には含まれているものの、プロトタキシテス本体には含まれていないことが分かりました。
そこで著者たちは、「この塔は、現代には子孫が1つも残っていない、完全に絶滅した真核生物(核をもつ生物)の独立した系統に置くのが、もっとも素直な解釈だ」と書いています。
塔の中の複雑な配管ネットワークは、おそらくガスや水、栄養の輸送と交換をになう専用のシステムであり、そのような生理機能があったからこそ、プロトタキシテスは栄養の薄い世界でも自立した巨大サイズまで成長できたのではないか、というのが研究チームの見方です。


























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