11世紀の修道士がすでに見抜いていた?
新たな研究で注目されているのが、11世紀イングランドの修道士、エイルマー(Eilmer of Malmesbury)です。
彼はマームズベリー修道院に属しており、12世紀の歴史家ウィリアム・オブ・マームズベリーによって、その生涯の一部が記録されています。
エイルマーは、989年に少年として空を横切る明るい彗星を目撃しました。
さらに数十年後の1066年、彼は再び同じ彗星を目にします。
このとき彼は「以前にもこの彗星を見たことがある」と気づき、二つの出現が同一の天体によるものだと理解していた可能性があるのです。
オランダ・ライデン大学の天文学者サイモン・ポルテギース・ズワルトらは、ウィリアム・オブ・マームズベリーの記述を精査し、エイルマーが989年と1066年の彗星を結び付けて認識していたと結論づけました。

当時、彗星は王の死や戦争、飢饉を告げる「凶兆」として捉えられており、1066年の彗星も、王位継承をめぐる混乱の中で強い意味を持って受け止められていました。
重要なのは、エイルマーが「二度現れた彗星が同じものだ」と理解していた点です。
これは彗星が周期的に出現する天体であるという認識の芽が、すでに11世紀に存在していたことを示唆しています。
もちろん、これでハレーの功績が小さくなるわけではありません。
彼は数学と観測データを用いて周期を定量的に示し、未来の出現を正確に予測しました。
その科学的達成は、近代天文学における画期的な成果です。
しかし今回の研究が示しているのは、自然現象を「同じものが再び現れた」と気づく洞察そのものは、すでに中世の知識人にも備わっていた可能性がある、という点です。
ハレー彗星は、近代科学だけでなく、人類の長い観測と記憶の積み重ねによって理解されてきた天体なのかもしれません。
次にこの彗星が地球へ戻ってくるのは、2061年7月下旬とされています。
そのとき私たちは、ハレーだけでなく、11世紀の修道士エイルマーの視点も思い出しながら、夜空を見上げることになるのかもしれません。




























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