個人調査でも一致、「ルールに挑む」2タイプが強い
第2研究では、オンラインパネルを通じてアメリカ在住者820人の代表的サンプルを募集し、2回に分けて調査を行いました。
ここでも回答内容から4寮に分類し、起業に関する心理指標を測定。
具体的には、起業意図(起業したい気持ちの強さ)、起業への態度、行動を自分でコントロールできる感覚、そして「自分は起業家タイプだ」という自己同一化などです。
結果は、地域分析と同じ方向を指しました。
グリフィンドール型またはスリザリン型に分類された参加者は、ハッフルパフ型やレイブンクロー型より、起業への意図が強く、態度も前向きだったのです。
面白いのは、グリフィンドールとスリザリンが「同じ理由で起業に向く」とはされていない点です。
チームは、両者の共通点を「逸脱」に求めます。つまり、ルールや権威に挑戦する姿勢です。
グリフィンドール型は、道徳的信念や勇気から規範を破る「明るい逸脱」を示すとされます。
一方のスリザリン型は、野心や競争心、計算された目標追求によって規範を曲げる「暗い逸脱」だと説明されています。
動機は対照的でも、どちらも「型破りを恐れない」方向に背中を押す。
チームは、これが起業に結びつく可能性があるとみています。
実際、起業家は既存の慣習に挑み、新しい組み合わせで価値を生むという古典的な考え方があります。
では、ハッフルパフとレイブンクローはどうでしょうか。
研究では、この2タイプと起業意図の明確な関連は見られなかったとされます。
ハッフルパフの忠誠心や公平さ、勤勉さは職場で重要な長所ですが、ルール順守や安定志向が強いと、起業に必要なリスクテイクや破壊的変化を避けやすいのかもしれない、という解釈が提示されています。
またレイブンクローは知性や学習を象徴しますが、「頭が良いこと」それ自体が起業の衝動を自動的に生むわけではない、という点も示唆されています。
寮診断は「占い」ではなく、性格の“束”を見るヒント
ここまでの結果から、「ハリー・ポッター寮診断で起業家に向いているかが分かる」と言いたくなるかもしれません。
ただし重要な注意点があります。
研究者自身も、これは相関関係であり因果を断定できないと明言しています。性格が職業選択に影響する可能性もあれば、仕事経験が性格を形づくる可能性もあるからです。
それでも、この研究が面白いのは、「起業家に必要な性格は1種類ではない」という視点を強く示したことです。
ルールに挑む姿勢にも、信念から突き進むタイプと、戦略で切り抜けるタイプがあり得る。起業家精神の源泉は1本ではなく、複数のルートがあるようなのです。
気になる方は公式が発表している「ハリーポッター組分け帽子診断」を受けてみましょう。



























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