「3つの夜型」と「2つの朝型」、それぞれの違いとは?
まず明らかになったのは、夜型が決して一様な集団ではないという点です。
「高パフォーマンス型」は、夜型でありながら反応速度が速く、認知テストの成績も良好でした。
一方で、イライラしやすい、気分が落ち込みやすいといった情動調整の難しさも報告されています。
脳の特徴としては、感情や注意に関わる領域の構造や結びつきが、他のタイプと比べて相対的に強い傾向が見られました。
「脆弱型」では、抑うつ症状や喫煙、高血圧や糖尿病などの心血管系リスクが集中的に見られました。
このタイプでは、脳内の白質、つまり神経同士を結ぶ配線の状態が、全体的にやや弱い傾向にあることが統計的に示されています。
「男性偏重型」は主に男性に多く、飲酒や喫煙、リスク行動が多い傾向を示しました。
ホルモンの特徴としてテストステロン値が高く、前立腺疾患や高血圧との関連も見られています。
これらの結果は、夜型と健康リスクの関係が研究ごとに異なっていた理由を説明する重要な手がかりとなります。
一方で、朝型についても単純に「健康的」と言い切れないことが分かりました。
「健康型」は、喫煙や飲酒が少なく、医療記録上の問題もほとんど見られないタイプでした。
教育年数が長く、全体として安定した生活スタイルと結びついている点が特徴です。
「女性偏重型」は主に女性に多く、朝型でありながら抑うつ症状や月経関連の問題と関連していました。
ホルモンの面では、テストステロンが低く、性ホルモン結合グロブリンが高い傾向が示されています。
さらに注目すべき点として、研究チームは米国の子ども約10000人を対象にした別の大規模データにも同じ解析を行いました。
そこでも5つのタイプが再現されましたが、どのタイプがどの年齢層で多いかといった分布は成人とは異なり、年齢によって姿を変えることが示されました。
この結果は、クロノタイプが生まれつき一生変わらない性格ではなく、発達や加齢とともに形を変える生物学的な特性であることを示唆しています。
この研究が示した最大の意義は、「朝型か夜型か」ではなく、「どのサブタイプに属するか」によって、強みとリスクの分布が大きく異なることを明確にした点です。
研究者たちは、クロノタイプそのものを病気とみなすべきではなく、個人差を理解するための重要な手がかりだと強調しています。
今後は、遺伝情報との関係や、同じ人を長期間追跡する研究を通じて、これらのサブタイプがどのように形成され、どのように変化していくのかを詳しく調べていく予定です。
























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