花の蜜にはアルコールが含まれている
私たちは花の蜜を、甘い砂糖水のようなものだと考えがちです。
しかし研究者たちは、この見方は少し単純すぎるのではないかと考えました。
蜜は糖分が非常に豊富で、しかも外気や昆虫にさらされるため、微生物が入り込みやすい環境です。
そこに酵母が入れば、糖を分解する発酵が起こり、アルコールの一種であるエタノールが生まれても不思議ではありません。
実際、果物ではこうした発酵はよく知られていますが、花の蜜については幅広い調査がほとんどありませんでした。
そこで研究チームは、「花の蜜にはどの程度アルコールが含まれているのか」を広く調べ、さらにそれが蜜を多くなめる動物にとって無視できない量になりうるのかを見積もることにしました。
研究では、カリフォルニア大学バークレー校の植物園などで29種類の植物から花蜜を採取し、合計147サンプルについてエタノール濃度を測定しました。
あわせて、蜜の糖濃度や、その花が主にどの動物に利用されるかも調べています。
その結果、147サンプルのうち48%でエタノールが検出され、29種中26種では少なくとも1サンプルでアルコールが確認されました。
検出されたサンプルの濃度は平均すると約0.016%で、最大でも0.056%です。
数字だけ見ればかなり低濃度ですが、「花の蜜にアルコールが含まれるのは珍しい現象ではない」と分かったのは大きな発見でした。
さらに、糖濃度が高い蜜ほどエタノール濃度も高くなる傾向が見られました。
ここまでで見えてくるのは、花蜜が単なる「無菌の甘い水」ではなく、発酵の影響を受ける動的な資源だということです。
では、その微量アルコールは、実際に蜜をなめる動物にとってどの程度の意味を持つのでしょうか。



























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