学部生が偶然見つけた「ゴマ粒サイズ」のウミウシ
今回発見されたテカセラ・セサマは、裸鰓(らさい)類と呼ばれるウミウシの仲間です。
裸鰓類は、貝殻を持たない軟体動物の一群で、鮮やかな色や不思議な形をしていることで知られています。
ただし、そのすべてが目立つ存在というわけではありません。
今回の新種は体長が最大でも2.83ミリメートルほどしかなく、水中で肉眼で見つけるのは非常に困難です。

最初にこのウミウシを見つけたのは、ホー・ヨン・チャン(Ho-Yeung Chan)氏でした。
チャン氏は現在、国立台湾海洋大学の研究者ですが、発見当時の2019年にはまだ学部生でした。
レクリエーションダイビング中に、台湾北部の海で偶然この小さなウミウシを発見したのです。
ただし、その場ですぐに新種だと分かったわけではありません。
チャン氏は後に、Facebookを通じてウミウシの同定に詳しい専門家に相談し、この個体が既知種とは異なる可能性に気づきました。
偶然の出会いと、現代的な専門家ネットワークが結びついたことで、ゴマ粒ほどの小さな生き物が新種として世に出ることになったのです。
種小名のセサマ(sesama)は「ゴマ」に由来します。
台湾のダイバーたちがこの生き物を中国語で「ゴマ」と呼んでいたこと、そして実際にゴマ粒のように小さいことから、この名前が付けられました。


















































