ノーブラだと開放的な人に見られやすいが、本人の性格を示すとは限らない
調査の結果、公共の場でノーブラになる女性は少数派でした。
女性409人のうち321人、つまり78.5%は、公共の場ではほとんどいつもブラジャーを着けると答えました。
一方で、公共の場でもほとんどブラジャーを着けないと答えた女性は9人で、全体の2.2%でした。
自宅ではブラジャーを着けない頻度が高くなり、公共の場とは傾向が大きく異なっていました。
この違いは、ブラジャーの着用が単なる身体的な快適さだけでなく、周囲からの見られ方や社会的な規範とも関係している可能性を示しています。
公共の場でノーブラになりやすい傾向は、自尊心の高さ、胸への満足度の高さ、胸の形への自己評価、シリコンインプラントの有無と関連していました。
反対に、性的ハラスメントへの不安が強い女性ほど、公共の場でノーブラになりにくい傾向がありました。
つまり、女性が公共の場で服装を選ぶとき、快適さだけでなく、誤解や不快な反応を避ける意識も関わっている可能性があります。
一方、写真評価では、ブラジャーを着けていない状態は男女の評価者から魅力的に見られやすい傾向がありました。
男性評価者は、ブラジャーなしの写真をブラジャーありの写真よりも性的に魅力的だと選びやすく、女性評価者にも同じ方向の傾向が見られました。
ただし、この結果は白いTシャツを着た胴体写真を比較した条件で得られたものです。
顔、表情、会話、服全体の雰囲気、場所の状況などは今回の評価に含まれていません。
そのため、「どんな場面でもノーブラが魅力的に見られる」と解釈することはできません。
研究が示したのは、ブラジャーの有無が身体の見え方を変え、その見え方が魅力の判断に影響し得るということです。
しかし、魅力的に見られやすいことには別の側面もありました。
男性評価者は、ブラジャーなしの女性を「パートナーに対して誠実でなさそう」、つまり「浮気しやすそう」と判断する傾向も示しました。
特に、短期的な性的関係への開放性が高い男性や、性的ハラスメントを行う意図が高い男性ほど、ノーブラを不誠実さの手がかりとして受け取りやすい傾向がありました。
ここで重要なのは、これは女性本人の実際の性格を示すものではないという点です。
研究者たちは当初、短期的な性的関係に開放的な女性ほど、公共の場でノーブラになりやすい可能性も考えていました。
しかし実際には、公共の場でのノーブラ頻度は、女性本人の短期的な性的関係への開放性とは関連していませんでした。
つまり、見る側がノーブラを「性的に開放的そう」「浮気しやすそう」と受け取ったとしても、その印象が本人の実際の傾向を正しく表しているとは言えません。
女性がノーブラを選択する意図は主に次の4つの理由でした。
第一に、身体への満足感や自信です。自分の胸の形や見た目に満足している人ほど、ブラジャーで補正したり隠したりする必要をあまり感じない傾向が見られました。
第二に、快適さです。特に自宅ではノーブラがかなり多く、これは性的アピールというより、締めつけを避けたい、楽でいたい、などの理由があり、自宅外でノーブラを選択する人にも、アピール目的より、主にこちらの理由が影響する傾向が見られました。
第三に、ファッションや自己表現です。服の形や素材、流行、着たいシルエットによっては、ブラジャーを着けない、あるいは目立たない下着を選ぶことがあります。
第四に、公共の場では逆に、ハラスメントや誤解を避けるためにブラを着けるという人も多くいました。今回のデータでは、性的ハラスメントへの不安が強い女性ほど公共の場でノーブラになりにくい傾向がありました。
つまり、ブラジャーをつける人は性的な目を避けるという目的があった一方で、ブラジャーをつけない人は単に楽だからという理由が中心になりがちだったのです。
なお、この研究結果はスロバキアの異性愛成人を対象としたものであるため、異なる文化を持つ地域や人種では結果が異なる可能性があります。
今回の研究で重要なのは、服装の見え方と、そこに他人が読み込む意味の間にズレが生じることです。
ここからわかるのは、多くの人が社会的な目を気にしてファッションを選ぶ傾向があるため、自分にとって楽な服装を選ぶ人が誤解を受けやすくなる可能性です。
この研究は、女性の服装選びが単なる好みや快適さだけでなく、社会的な視線や誤解への意識とも結びついていることを示しています。
人目を気にしすぎるのもよくありませんが、見る人の印象はたいていその格好を選んだ本人の意図とは別に意味で服装を捉える傾向がある点には注意したほうが良いかもしれません。



















































