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ゲームは記憶力の向上に役立つ。メタ分析で判明 / Credit:Canva
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ゲームで頭は少し良くなる、133の研究分析で「記憶力の向上」を確認 (2/2)

2026.07.03 17:00:53 Friday

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ゲームプレイにより「小さな記憶力の改善」が見られる

まず相関研究では、ゲームプレイの程度と全体的な認知能力のあいだに、弱い正の関連がありました。

ただし、領域別に見ると、はっきり有意だったのは記憶だけでした。

これは、よくゲームをする人ほど記憶課題でやや良い成績を示したという意味です。

しかし相関研究だけでは、「ゲームが記憶力を高めた」とは言えません。

もともと記憶力が高い人がゲームを好みやすい可能性もあるためです。

次に、ゲーマーと非ゲーマーを比べた研究では、ゲーマーの方が全体として高い認知成績を示しました。

特に、空間能力、視覚的注意、認知制御、知能で有意な差が確認されています。

空間能力とは、頭の中で物体を回転させたり、地図や立体の位置関係を理解したりする力です。

視覚的注意とは、画面上の重要な情報を素早く見つける力です。

認知制御とは、衝動を抑えたり、ルールを切り替えたりする力です。

ゲームでは、こうした能力を同時に使います。

たとえば広いマップを覚え、敵の動きを見分け、状況に応じて操作を変える必要があります。

ただし、この比較だけでは、ゲームによって能力が高まったのか、もともとそうした能力が高い人がゲームを好みやすいのかは分かりません。

そして最も因果関係に近い介入試験でも、ゲームをプレイした人には小さな認知改善が見られました。

ただし、ここでも効果は大きくありません。

全体の効果量は小さく、領域別に有意だったのは記憶だけでした。

では、なぜ記憶が目立ったのでしょうか。

研究チームは、現代のゲームに含まれる豊かな仮想環境が関係している可能性を挙げています。

大きなマップを探索し、場所やアイテム、ルートを覚える作業は、にとって環境的な刺激になります。

またゲームには、レベルクリアや報酬獲得のようなフィードバックが頻繁にあります。

論文では、こうした報酬がドーパミン系を通じて、記憶の符号化や固定を助ける可能性があると説明されています。

もちろんこれは、長時間プレイやゲーム依存をすすめる結果ではありません。

今回の研究に含まれた多くの研究は中程度の品質と評価されており、最高水準の厳密な実験だけを集めた分析でもありません。

また、プレイ時間や測定方法にはばらつきがあり、長期的に効果が続くかもまだ分かっていません。

それでも今回の結果が示しているのは、ゲームは単なる時間つぶしではないということです。

適切な範囲であれば、記憶を中心に脳を少しだけ刺激する活動になり得るのです。

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