人とのつながりを失いやすい人にとって、ペットはどんな存在なのか?
人は困難な状況に置かれたとき、周囲からの支えを必要とします。
落ち込んだときにそばにいてくれる人や、悩みを相談できる相手、困ったときに助けてくれる人がいることは、厳しい状況を乗り越えるうえで重要です。
ところが、ホームレス状態にある人やDV被害者、経済的に困窮している人など、特に支援を必要とする人ほど社会的に孤立しやすく、頼れる人間関係も限られる傾向があります。
ペットが心の支えになることは以前から知られていましたが、家族や友人などと比べて、実際の生活の中でどのような支援を担っているのかは十分に分かっていませんでした。
チームは、社会的に脆弱な状況にあり、犬や猫と6カ月以上暮らしている19~80歳の100人を調査しました。
参加者にはホームレス状態にある人30人、DV被害者21人、社会的なつながりや生活環境に問題を抱える高齢者19人などが含まれています。
まず、自分のペットをどの程度「家族」だと思うかを10段階で評価してもらいました。
続いて「一緒に過ごしたいのは誰か」「落ち込んだとき誰と一緒にいたいか」「誰に相談したいか」「最もよく抱きしめるのは誰か」「誰の世話をしたいか」といった19種類の質問を行いました。
回答には人間だけでなく動物も含めることができ、参加者自身が重要だと思う相手を挙げて順位づけしました。
すると、ペットを家族とみなす度合いは10点満点中、平均9.96点に達しました。
さらに90%の参加者では、19項目を通して最も頻繁に挙げられた支援相手が犬または猫でした。
また98%は、少なくとも1項目でペットを「唯一の支援相手」として挙げています。
では犬や猫は、具体的にどんな場面でそれほど重要な存在になっていたのでしょうか。
より詳しい結果を見てみましょう。

































