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ペットが朝起きる理由を与えてくれる / Credit:Canva
psychology

ペットは”追い詰められている人”に「生きる力」を与える (2/2)

2026.08.17 11:30:41 Monday

前ページ人とのつながりを失いやすい人にとって、ペットはどんな存在なのか?

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ペットは「そばにいる」「慰める」という支援で特に大きな役割を果たす

結果を詳しく見ると、が特に大きな役割を果たしていたのは、アドバイスや実際的な援助ではなく、「一緒にいること」や「心を慰めること」でした。

「一番一緒にいてくれるのは誰か」という質問では99人がペットを挙げ、そのうち81人はペットだけを回答しました。

また「落ち込んだとき誰と一緒にいたいか」では89人がペットを挙げ、そのうち78人はペットだけを挙げています。

さらに94人が最もよく抱きしめる相手としてペットを挙げ、90人が「毎朝起きる理由を与えてくれる存在」としてペットを選びました。

つまり犬や猫は、ただかわいがる対象ではなく、そばにいてくれる相手、身体的に触れ合える相手、そして世話をすることで毎日の目的を感じさせてくれる存在になっていたのです。

研究者は、その理由の一つとしてペットの「いつでも頼りやすい」という特徴を挙げています。

また先行研究では、ペットは批判や評価をせず、無条件に受け入れてくれる存在として感じられやすいことが指摘されています。

人間関係で傷ついた経験をもつ人も含まれる今回のような集団では、そうした関係が安心して感情を向けられる場所になる可能性があります。

一方で、犬や猫にできない支援もはっきりしていました。

「最もアドバイスを求めたい相手」としてペットを挙げた人はわずか5人で、友人は34人でした。

具体的な助言や物質的な援助、問題解決、社会的な承認といった場面では、やはり人間の存在が重要だったのです。

つまりペットは、人間関係を置き換える存在ではありません。

人間には人間の、犬や猫には犬や猫の得意な支え方があり、研究チームは両者を互いに補い合う関係として捉えています。

もちろん、今回の研究には限界があります。

調査は100人と小規模で、全員が人と動物の絆を支援するプログラムの利用者だったため、もともとペットとの結びつきが強い人が多く含まれている可能性があります。

また質問には感情的な支援や身体的な触れ合いなど、ペットが選ばれやすい項目が多く、自己申告による調査でもあるため、「ペットを飼えば誰でも同じ効果を得られる」とまでは言えません。

それでも今回の結果は、人とのつながりが細くなったとき、犬や猫との絆が「ただの癒やし」にとどまらず、日々の生活を支える独自の存在になり得ることを示しています。

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