「目を閉じて立つ」検査で、飲酒歴との差が出た

参加者は、精神や神経の病気や大きな持病を経験したことのない人たちです。
直近の1年に、短い時間で大量に飲む飲み方をしていないことも条件でした。
飲酒歴は、生涯の飲み方を振り返る質問票で聞き取りました。
そこから、直近1年と3年の杯数、生涯の総杯数、生涯の月平均の杯数を出しています。
手先の検査は、小さな棒を、向きがばらばらの穴へ素早く差し込む課題。
利き手と反対の手で1回ずつ行い、かかった時間を測りました。
平衡感覚の検査では、片足のかかとをもう片方のつま先に付けて立ち、腕を胸の前で組みます。
その姿勢を60秒保てるかを、目を開けた状態と閉じた状態で試しました。
目を閉じると視覚に頼れず、体の内側の感覚と耳の奥の平衡の器官だけで立つことになります。
手先の検査で成績と結びついていたのは、年齢と生涯の総杯数をかけ合わせた値でした。
この値が大きい人ほど、利き手の時間と、両手での課題を合わせた時間が長くかかりました。
関連の強さは中くらいで、利き手のほうがはっきりしていたと研究チームは述べています。
平衡感覚のほうは、少し違う形で出ています。
目を開けていれば、全員が60秒立ち続けられました。
目を閉じると、生涯の月平均の杯数が多い人ほど、最後まで立っていられない傾向がありました。
月平均が標準偏差(ばらつきの目安)1つぶん多いごとに、60秒を保ちきれるオッズ(見込みの比)は2.3分の1でした。
男女で成績の違いはありませんでした。
では、「少量なら害はない」という見方は、いま、どこまで揺らいでいるのでしょうか。

























