睡眠不足は「食事や運動」よりも強く寿命にかかわっていた

平均寿命は睡眠とどれほど関連しているのか?
答えを得るため研究者たちが使ったのは、アメリカ疾病対策センター(CDC)のもとで各州の保健当局が毎月行っている調査(BRFSS)です。
調査では「24時間のうち、平均して何時間眠っていますか」と尋ね、その答えから、郡ごとに寝不足とされる「睡眠が7時間に満たない人の割合」が出されています。
研究チームは2019年から2025年までの7年間について、この割合を平均寿命と突き合わせました。
すると2025年のデータでは、調べた州のうち3つを除くすべてで、寝不足割合と平均寿命がはっきりとした右下がりの関係であることがわかりました。
それ以前の年でも同じ関係が現れ、2019年には調べた州の84%で、2024年にはすべてで確認されました。
さらに寿命に関わりそうな8つの要因を並べ、ほかの7つの条件が同じだったら、残る1つで平均寿命がどれだけ違ってくるのかを、要因ごとに割り出しました。
結果、寿命といちばん強く結びついていたのはタバコでしたが、睡眠不足のネガティブな強さはタバコの半分ほどに達しており、食事や運動不足をも上回っていることがわかりました。

ただ、寝不足の人は肥満や糖尿病にもなりやすいことが知られています。
だとすると、さきほどの順位は、肥満や糖尿病の分まで睡眠の手柄として数えているだけかもしれません。
そこで研究チームは、肥満と糖尿病も要因のリストに加えて、同じ計算をやり直しました。
寝不足が寿命を縮める過程において、肥満や糖尿病を通る分は、まるごとそちらの責任にしてしまう計算です。
しかしそれでも睡眠不足と平均寿命との結びつきは半分ほどが残っており、運動不足や食事よりは強いままでした。


























