睡眠不足で削っていたのは寿命だった

では、睡眠はなぜ、ここまで寿命と結びつくのでしょうか。
マクヒル氏は、睡眠が心臓や血管の健康、病気から体を守る免疫の働き、そして脳の働きに影響することを挙げています。
また「私たちはときに、睡眠を脇に置いて、あとで、あるいは週末に回せばいいものだと考えてしまいます」と話し、食事や運動と少なくとも同じくらい睡眠を優先すべきだとも訴えています。
もっとも、今回の研究は統計的な分析が主であり、睡眠時間を増やしたときにどのように寿命が変化するかまでは不明です。
それでも研究チームは、本当の結びつきは今回の結果よりさらに強いだろうと見ています。
今回のデータでは、長時間眠る「寝すぎ」の人まで、睡眠が足りている側に数えられているからです。
寝すぎもまた、体によくないことが知られています。
こうした人を「足りている」側から外せば、関係はいっそう強まるだろうというわけです。
郡ごとに結果が出たことで、手を打つべき場所も見えてきました。
研究チームは、寝不足の人が多い郡を中心に睡眠を改善する取り組みを届ければ、国全体の健康の底上げにつながると考えています。
しかもこの問題は、収入の高低や医療の受けやすさ、都会か田舎かを問わず、あらゆる地域に及んでいるといいます。
マクヒル氏が勧める目安は、1晩7〜9時間ほどです。
「よく眠れば、気分がよくなるだけでなく、長生きにもつながるのです」


























