眠れない悩みと健康の関係を「まとめ研究」で見渡す

ここで言う「不眠症」は、夜ふかしをして眠る時間が足りない状態とは違います。
眠る時間も機会も十分にあるのに、寝つけなかったり途中で目が覚めたりして、昼間の生活にも支障が出ている状態のことです。
以前のメタ分析(複数の研究の結果を合わせて計算し直す方法)では、国際的な診断基準を満たす不眠症の人は、一般の人のおよそ22%にのぼると見積もられています。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(不眠症の原因が判明!眠れないのは「街の灯」のせい)
決して一部の人だけの悩みではないのです。
今回のチームは、医学研究の大きなデータベース2つを検索し、不眠が将来の健康とどう結びつくかを調べた研究を探しました。
集めたのは、システマティックレビュー(決まった手順で関係する研究を漏れなく集めて整理する方法)とメタ分析を組み合わせた「まとめ研究」です。
今回はそのまとめ研究をさらに束ねる形で、16本を取り込みました。
調べた健康上のできごとは、認知症、脳卒中、うつ、自殺、死亡、仕事に関わるけが、入院の7つです。
ただし脳卒中、仕事に関わるけが、入院の3つについては、発表済みのまとめ研究が見つかりませんでした。
そこでチームは、この3つについて元の研究を自分たちで集め、新しいシステマティックレビューを3本おこないました。ただし仕事に関わるけがについては、結果を合わせて計算するメタ分析まではできませんでした。
こうして、不眠と7つのできごととの関係を、ひとつの地図のように見渡せるようにしたのです。




























