不眠症の人は脳卒中のリスクが26%高いと判明
不眠症の人は脳卒中のリスクが26%高いと判明 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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不眠症の人は脳卒中のリスクが26%高いと判明

2026.09.29 08:00:00 Tuesday

明日も早いのに、時計を見るたびに「あと何時間眠れるか」を計算してしまう夜があります。

眠れない夜は、翌日が少しつらくなるだけのものだと思われがちです。

しかし不眠の影響は、寝不足や昼間のだるさだけにとどまらないかもしれません。

欧州神経学会(EAN)の資金による研究で、イタリアのボローニャ神経科学研究所のルカ・ヴィニャテッリ氏らは、不眠と脳や心、体の健康との関係を調べた研究を幅広く集め、まとめ直しました。

では、眠れない夜が続く人は、どんな病気とつながっていたのでしょうか。

研究内容の詳細は2026年9月1日に『Sleep Medicine Reviews』にて発表されました。

EurekAlert! (EurekAlert!) https://www.eurekalert.org/news-releases/1145068
Insomnia as risk factor for brain, mental and general health consequences: an umbrella systematic review https://doi.org/10.1016/j.smrv.2026.102372

眠れない悩みと健康の関係を「まとめ研究」で見渡す

眠れない悩みと健康の関係を「まとめ研究」で見渡す
眠れない悩みと健康の関係を「まとめ研究」で見渡す / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

ここで言う「不眠症」は、夜ふかしをして眠る時間が足りない状態とは違います。

眠る時間も機会も十分にあるのに、寝つけなかったり途中で目が覚めたりして、昼間の生活にも支障が出ている状態のことです。

以前のメタ分析(複数の研究の結果を合わせて計算し直す方法)では、国際的な診断基準を満たす不眠症の人は、一般の人のおよそ22%にのぼると見積もられています。

以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(不眠症の原因が判明!眠れないのは「街の灯」のせい)

決して一部の人だけの悩みではないのです。

今回のチームは、医学研究の大きなデータベース2つを検索し、不眠が将来の健康とどう結びつくかを調べた研究を探しました。

集めたのは、システマティックレビュー(決まった手順で関係する研究を漏れなく集めて整理する方法)とメタ分析を組み合わせた「まとめ研究」です。

今回はそのまとめ研究をさらに束ねる形で、16本を取り込みました。

調べた健康上のできごとは、認知症、脳卒中、うつ、自殺、死亡、仕事に関わるけが、入院の7つです。

ただし脳卒中、仕事に関わるけが、入院の3つについては、発表済みのまとめ研究が見つかりませんでした。

そこでチームは、この3つについて元の研究を自分たちで集め、新しいシステマティックレビューを3本おこないました。ただし仕事に関わるけがについては、結果を合わせて計算するメタ分析まではできませんでした。

こうして、不眠と7つのできごととの関係を、ひとつの地図のように見渡せるようにしたのです。

次ページ不眠とつながっていた「ある病気」とは?

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