「世界一の大声」に名乗りを上げた2種の鳥とは?

測定の結果、鳥が出せる最大の声の大きさは、種によって大きく違うことが分かりました。
いちばん小さかったのはハチドリの一種で、1メートルの距離で64デシベルでした。
米科学メディア「Popular Science」によると、これはふつうの人の会話くらいの大きさです。
一方、いちばん大きかったのはカザリドリの仲間の一種で、122デシベルに達しました。
同メディアは、鳥の声の大きさには58デシベルもの開きがあったと伝えています。
そしてこの調査から、「世界一声の大きい鳥」の新たな候補として、2種の鳥が浮かび上がりました。
その2種とは、ハダカノドスズドリ(Procnias nudicollis)とアカノガンモドキ(Cariama cristata)です。
同メディアによれば、この2種の声は120デシベルを超え、チェーンソーや削岩機のそばに立つよりも大きいといいます。
ハダカノドスズドリの鳴き声はこちら
アカノガンモドキの鳴き声はこちら
次にチームは、なぜ一部の鳥がこれほど大きな声を出せるのかを、体の特徴から探りました。
すると、体が大きい種ほど、そしてくちばしを大きく開けられる種ほど、最大の声が大きくなる傾向がありました。
同メディアによると、声の大きい鳥はたくましい筋肉をもっており、それが空気を強く押し出して爆発的な声を生んでいる可能性があります。
くちばしの開きが広いことは、トランペットのように口の広い楽器が音を大きくするのと似ています。
一方でチームは、鳥の暮らし方と声の大きさの関係も調べていました。
飛ぶのが苦手で、木々の茂った森にすみ、複数の相手とつがう鳥ほど、声が大きいのではないかと予想していたのです。
飛ぶ力の弱い鳥は動けない分を声でおぎない、大きな声でより多くの相手を引きつけられるはずだ、という考えです。
しかし、飛ぶ力、すむ場所の茂り具合、つがいの形のどれも、声の大きさにはっきりした影響を示しませんでした。
メネゼス氏は「大きな体と広いくちばしという“どうやって”の一部は分かりましたが、“なぜ”はまだ見つかっていません」と語っています。
そして、その答えに迫るには、もっと多くの種からずっと多くのデータが必要だろうとも述べています。
研究チームは今回の成果を、鳥が陸の動物の中で最も大きな音を出せる理由を解き明かすための一歩だとしています。
ふだん何気なく聞いている鳥の声も、その大きさの裏には、体とくちばしという「楽器」の作りが関わっているのかもしれません。
なかなか起きられない人は、いっそ目覚まし代わりに鳥を1羽……と考えたくなりますが、ご近所のためにも思いとどまったほうがよさそうです。




















