子どもの頃に体力があった人ほど大人で鬱になりにくい
子どもの頃に体力があった人ほど大人で鬱になりにくい / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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子どもの頃に体力があった人ほど大人で鬱になりにくい

2026.10.06 21:25:00 Tuesday

子どもの頃、体育で持久走がある日だけは、朝から足取りが重かったという人もいるでしょう。

体を動かすことは心の健康によいとされており、体力のある大人ほどうつ病になりにくいことも、これまでの研究で示されてきました。

しかし、子どもの頃の体力が何十年も先の大人の心とつながっているのかどうかは、まだ分かっていませんでした。

そこでオーストラリアのタスマニア大学メンジーズ医学研究所を中心とする研究チームは、30年以上にわたるデータを使って、この疑問に挑みました。

子どもの頃に体力があった人は、大人になってからうつ病になりにくいのでしょうか。

研究の詳細は、2026年8月13日付で学術誌『Journal of Affective Disorders』に掲載されました。

Fit for life: childhood fitness linked to lower risk of adult depression (EurekAlert!) https://www.eurekalert.org/news-releases/1146176
The long run: Fitness during childhood and adolescence and its association with adult depression https://doi.org/10.1016/j.jad.2026.122372

30年以上前の「体力テスト」の記録を追いかけた

30年以上前の「体力テスト」の記録を追いかけた
30年以上前の「体力テスト」の記録を追いかけた / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

うつ病は、世界でおよそ3億2200万人、つまり大人の20人に1人が抱えている身近な心の病気です。

しかも、うつ病は女性のほうが男性よりおよそ1.5倍多いとされています。

研究に参加したアデレード大学のグラント・トムキンソン教授は、うつ病のリスクを下げるために「自分たちで変えられる要因」を見つけることが急がれていると話します。

今回使われたのは、1985年にオーストラリア全体を代表するように選ばれた、7〜15歳の子どもたちの体力テストの記録です。

以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(子どもの頃にしておくべき7つの経験とは)

この記録では、1.6キロメートルを走る速さで子どもたちの心肺持久力(息を切らしながら体を動かし続ける力)を、立ち幅跳びで筋肉の瞬発力を測っていました。

さらに9歳、12歳、15歳の一部の子どもたちは、握力のテストと、自転車をこぐ機械を使った心肺持久力のテストも受けていました。

そして36〜49歳の大人になった彼らに、世界保健機関(WHO)が作った診断用の面接を行い、これまでの人生でうつ病などになったことがあるかを振り返って調べたのです。

分析の対象は、走る速さと立ち幅跳びでは1062人、握力と自転車のテストでは437人で、追跡の期間は平均32.5年におよびました。

では、子どもの頃の体力の差は、30年以上たった大人の心にどんな違いとして表れていたのでしょうか。

次ページ子どもの頃の体力は、大人の心とつながっていたのか?

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