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イジメをコワモテのおじさんに止めてもらう「叔父さんサービス」が韓国でスタート

2018.09.17 Monday

Credit: allkpop
Point
・イジメが社会問題化している韓国で、イジメを止める「叔父さん」サービスがスタート
・3つのパッケージが選択可能だが、いずれにおいてもコワモテの「ニセ叔父さん」が登場する
・そのような「私的な制裁」は根本的な解決にはならないといった批判もある

あらゆる国で社会問題化している「イジメ」。この深刻な問題に取り組むため、韓国において「叔父さんサービス」なるものが登場しました。果たしてどのようなサービス内容なのでしょうか?

サービスの利用対象は、自分の子どもをイジメから守りたい保護者。サービスには3つのコースがあり、利用者は『叔父さんパッケージ』『証拠パッケージ』『保護者パッケージ』の3種類から選ぶことができます。

Credit: NATE

『叔父さんパッケージ』では、30~40代のコワモテの大男に、いじめられっ子の「叔父さん」のフリをさせます。そして「叔父さん」はいじめっ子に対して迫力満点の警告を発し、子どもと一緒に登下校するといったもの。料金は1日あたり500,000ウォン(約50,000円)になります。

『証拠パッケージ』では、その「叔父さん」がイジメの決定的瞬間を小さなカメラで激写。そしてその証拠を学校に突き出し、決めゼリフを放ちます。「この件をしっかりと調べて対処しなければ、教育委員会に正式な申し立てをする。中途半端な対応はいらない」料金は400,000ウォン(約40,000円)になります。

最後の『保護者パッケージ』では、なんと「叔父さん」がいじめっ子の保護者の職場に訪問。オフィスの視線が集まる中、声をあげます。「いじめっ子の親がここで働いているぞ」料金は4回の訪問で2,000,000ウォン(約200,000円)になります。

このサービスに「待ってました!」と称賛の声が上がる一方、懸念もあります。高麗大学校のキム・ユンテ教授は、「私的な制裁は危険です。学校での暴力行為は、学校のシステムを改善することにより解決する必要があります」と述べており、これが問題の根本的な解決にはつながらないことを指摘しています。

日本でも大きな社会問題となっている「イジメ問題」。確かにこのサービスが根本的な解決にはなることはありませんが、コワモテのおじさんの就職先が増えると考えれば、一石二鳥の画期的なアイデアと言えるかもしれません。

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via: allkpop / translated & text by なかしー

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