・プーチン大統領が「無敵」と評した超速ミサイル「アバンガード」が、来年2019年までに配備される予定
・音速の20倍の速さを誇るアバンガードは、現存するいかなるミサイル防衛システムでも迎撃することができない
・アバンガードを積載すると考えられるミサイル「RS-28」は、最大2ダースのアバンガードを積むことが可能
その名は「アバンガード(Avangard)」。
1発で都市を丸ごと壊滅させ、音速の20倍もの超速で移動するそのヤバ過ぎるミサイルが、来年2019年のはじめにはウラル山脈の南側の基地に配備される予定という世にも恐ろしいニュースが飛び込んできました。
音速の20倍で地球一周に要する時間は、なんとたったの「1時間半」。アバンガードの速さがとんでもないものであることがよくわかります。
プーチン大統領が「無敵(invincible)」と評したことでも知られているアバンガードは、現存するいかなるミサイル防衛システムでも対応できないとのこと。
さらに、その標的となりうるのは「地球上のどこでも」。つまりアバンガードに攻撃不可能な場所は存在せず、ひとたびターゲットが決まれば、打ち上げられたミサイルから分離して、隕石のような高温の火の玉となって標的に飛び込んでいきます。
「サタン2」といったコードネームで知られるロシアの大陸間弾道ミサイルRS-28は、2ダースのアバンガードを積むことが可能であり、もしそこにアバンガードがフルに積載されれば、イギリスの主要都市すべてを壊滅させることができます。
今年の3月に、プーチン大統領の年次教書演説によってそのベールを脱いだアバンガードですが、早くも来年には発射に向けた準備が整いそうです。平和ボケしている日本人にとっては、どこか遠い世界の話のように感じるかもしれませんが、私たちが知らないところで今日も軍事開発が進められているのです。
科学技術の進歩が私たちの生活を便利にする一方で、当然ながら軍事の方面でも最新の技術が兵器に応用されていきます。とにかくアバンガードのような世にも恐ろしい兵器が、多くの犠牲者を生まないことを祈るしかありません。