・リスは冬の食糧を貯蔵する場所を「ナッツの特徴」などによって複数に分けている
・「chunking(チャンキング)」と呼ばれるこの整理行為により記憶の負担を軽減することで、ナッツを埋めた場所を思い出しやすくしている
・長い間リスは「嗅覚」を頼りに食糧を探し当てていると考えられてきたが、近年の一連の研究により彼らの「賢さ」が証明された
リスは秋の時期になると、冬の食糧不足に備えてせわしなく走り回ります。そして大好きなナッツを地面に埋めておくわけですが、果たしてリスはどのようにしてその「隠し場所」を覚えているのでしょうか?
多くのリスには、ナッツの隠し場所を「一つ」に絞らず、いくつかに分けて埋める習慣があります。こうすることで、万が一他のリスに「秘密の場所」がバレてしまったときにでも、自らの食糧が壊滅的な打撃を受けないようにリスクを分散させているのです。
そして最近の研究により、リスはそのいくつかある食糧の保存場所に適当にナッツを放り込んでいるわけではなく、ナッツのタイプなど「食糧の特徴」によって埋める場所を分けていることが明らかになりました。
Caching for where and what: evidence for a mnemonic strategy in a scatter-hoarder
「chunking(チャンキング)」として知られるこの整理行為により記憶の負担を軽減することで、リスは後にナッツの場所を思い出しやすくしていることが考えられます。一般的に、埋めていた食糧の95%を取り戻すことができるとされているリスの食糧保存には、このような細かやかな戦略が組み込まれていたのです。
リスは、自らが保存した食糧発見のために「嗅覚」を頼りにしていることが長年信じられてきましたが、こうした近年の一連の研究により、彼らがしっかりと「頭」を使って生きていることが証明されています。
1991年のトウブハイイロリスの研究においては、食糧を埋めた場所が近い距離にあった場合でも、複数のリスはそれぞれ間違うことなく自分が埋めた食糧を探し当てていたことが報告されています。このことからも、リスが「嗅覚」だけではない他の手がかりを頼りに自分の食糧を探していることが分かります。
彼らは他にも、ナッツを埋めた場所を隠すために念入りに葉っぱを並べたり、他のリスが見ているとわかれば、欺くためにナッツを埋めるフリだってしてしまいます。「自己防衛」のためにヘビをかじることでも知られるリスは、実は私たちが思っているよりもずっと頭がよくて、興味深い動物なのです。






























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わかります
庭に現れる数匹のリスに最近どんぐりを拾ってあげています
誰かが捨てたうさぎもたまに庭にいて両方観察してるのですが
リスの方がうさぎより頭がいいのではないかと感じたりします。