今年のThe American Journal of Geriatric Psychiatry1月号で発表された研究によると、ウコンを摂取することで記憶力が改善し、より幸せな生活を送れるようになるとのこと。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1064748117305110?via%3Dihub
カルフォルニア大学らが行った実験では、ウコンの化合物であるクルクミンが、記憶や注意力、不機嫌を改善するという仮説のもと、51歳から84歳までの40名の成人被験者に、サプリメントを毎日摂取させました。
18ヶ月間、一部の被験者には90mgのクルクミンを1日2回与え、他の被験者には偽薬を与えました。
クルクミンが投与された被験者と投与されなかった被験者の差を調べるために、研究者は試験開始時にすべての被験者に標準的な認知評価を受けさせ、その後18ヶ月の試験が完了するまで6ヶ月毎に認知評価を行いました。
被験者はさらに、クルクミンレベルを監視するために血液検査を受け、脳のアミロイドとタウタンパク質レベルを調べるためにPETスキャンを受けました。
当局によると、タンパク質はアルツハイマー病に密接に関係していると述べています。
研究の結果、クルクミンを摂取していた被験者は記憶と注意力が28%改善しました。さらに、被験者は、実験中の気分のムラが緩やかに改善したと報告されています。
同研究所のリーダーであるゲーリー・スモール氏によると、「クルクミンがどのように効果を及ぼしているのかは不明ですが、アルツハイマー病とうつ病に関連している脳の興奮を抑える力がある可能性があります」とのこと。
研究者たちは現在、クルクミンが抗うつ症状にも効果があるかを調べる研究も進めています。
記憶力向上だけでなく精神安定にもつながるとは、ウコンの力恐るべし。もちろん過剰摂取は副作用もあるようなので、用法用量を守ってご使用ください。
via: independent / translated & text by nazology staff
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