レジリエンスは自分で育てるもの
研究チームの一員である Anne-Laura van Harmelen 博士は、「レジリエンスは、あなたが生まれながらに持っているものではないと知っておくことが重要です。それはあなたが築き上げ、学習し、改善させていけるものなのです」と語っています。
研究によれば、西洋の子どもたちのおよそ半数が、「うつ」を引き起こすリスクを高めてしまうストレスフルなライフイベントを経験しているとのことです。虐待、いじめ、貧困、近親者の死などがそれに当たります。
つらい経験をしてきた子どもに「楽しいことを思い出せ」と主張するのも少し抵抗がありますが、若いうちから精神的な問題に対するレジリエンスを高めておくことが重要であることを考えれば、少々無理やりであっても大人が「楽しいこと」を思い出すサポートをしてあげることは非常に大事な行為といえるのかもしれません。