初心者が選ぶべきルービックキューブ
次に伝授されたのは、選ぶべきルービックキューブだ。
「ルービックキューブなんてどれも同じ」と思うなかれ。モノによっては、回しやすさやスピード感がかなり変わってくる。
しかし初心者は、初めてのルービックキューブを親…もといルービックキューブそのものと思ってしまう。それでは将来のチャンピオンの芽を摘んでしまいかねないため、ぜひ今から紹介するブランドを参考にして欲しい。
実はいま、最も質が良いルービックキューブは中国の製品だ。
上野さんによれば、毎月のように中国製の新商品がリリースされているほど中国ではルービックキューブが熱いとのこと。
ではその中で、初心者が選ぶべきコスパの良いルービックはどれなのだろうか。
上野さんが教えてくれたのはズバリこの3つ。お値段もどれも良心的だ。
QiYi QiHang 3x3x3 (チーイィ チーハン) ¥ 500
なんと500円という格安キューブだが、競技用としても活躍できるほどの評価を得ているようだ。送料含めても1100円なので、初心者でも始めやすい。
Cubing Classroom MF3RS2 Stickerless ¥ 700
密着感のある高級な回し心地。カラフルで可愛い外見だが、回し心地は少し重めでより重厚感がある。プレゼントにもおすすめだ。
YuXin Little Magic 3x3x3 Stickerless ¥ 700
少し小さな3x3x3キューブ。こちらも700円という良心的価格だ。
最終的には個人の好みなので、初めは外見や色合いで選ぶのもアリかもしれない。手順をつかみスピードを追求できるようになったら、いろんなタイプのキューブにチャレンジしてみるといいだろう。
上で紹介したのは初心者向けルービックキューブだが、世界には遊び心にあふれたキューブも存在する。
そこで上野さんの持っている面白いキューブも披露してもらった。
それ回るんか! ってものから、三角柱など「キューブ」の概念に挑戦しているものも見受けられる。
右上にある数字が書き込んであるキューブは、上野さんも製作に携わった「カレンダーキューブ」だ。1週間7日を6面で表現しなければならないため、「6月と9月」の共有、「24/31」の表記など、他にも脱帽のアイディアが詰め込まれている。パズル好きなら反応してしまうこと間違いなしだろう。
もはや「神々の遊び」的な世界だが、私たちの知らない間に、ルービックキューブは着々と進化を遂げているのだ。