上野さんからナゾロジー読者へメッセージ
最後に上野さんから、ナゾロジー読者にメッセージをいただいた。
初心者の皆さんに向けて
「初心者の皆さんには、(記事上部の)オススメのメーカーのキューブ、オススメの解法書でトライして欲しいです。ルービックキューブは、他を崩さないように、入れて戻しての繰り返しです。直感的にはできないため、手順を覚えてしまうのが一番早いんです。triboxの解法書を手にトライしてみてください!
また、日本の競技のメイン層は大学生です。海外では中高生が活躍しています。日本の若い層にももっとルービックキューブの魅力を伝えていきたいと思っています」
キュービスト「あるある」を教えてください
「ルービックキューブを回す音だけででメーカーを当ててしまうことですね。
あとは、旅行のたびにご当地キューブを探してしまいます。某夢の国やUSJにもオリジナルキューブがありますよ」
ルービックキューブにハマるのはどんな人?
一人でコツコツと一つのことに向き合える人。タイムトライアルが好きな人。パズルが好きな人。空間認知能力が高い人。エンジニアの人。練習しただけ成果が出るところはスポーツに似ているので、スポーツ感覚でできる人です。
コンピューターと人の違いって?
「コンピューターはほぼすべてのステップを探索して答えを出すけど、人はステップごとに思考を展開して解法を出す。コンピューターと人間のやっていることは全く別物です」
上野さんにとってルービックキューブとは?
「ルービックキューブは人生を広げてくれる存在です。人とのつながりを作ってくれたという点では人脈でもあります。海外にも知り合いができて、ルービックキューブで会話しています。
キューブの知識はもちろん、それ以外のことを話せる友だちもできましたよ!」
今後の展望は?
「10年後も続けていると思います。日本、アジアの大会だけでなく、世界の大会にも挑戦したいです!」
ルービックキューブの面白さをたくさん伝えてくれた上野さん。今後の活躍がますます楽しみだ。
ちなみに競技には「目隠し」しながら行うものや「片手」で行うなど高度なものもある。編集部が上野さんに頼み込んだところ、快く応じてくれた。息を呑む鮮やかなプレイ、興味のある人はぜひ見てみてほしい。