飼育環境が地獄!?
エサの問題が無いとしても、まだ問題があります。飼育環境が、見るも無残な地獄と化す可能性があるのです。
タコは賢い生き物で、ビンのフタを開け、人を識別でき、一度解いたパズルを覚え、水槽を脱出することもあります。飼育中のタコが大脱走するさまを思い浮かべてみましょう。かなりのカオスです。
さらに、飼育されることで引き起こされる数々の行動も地獄です。タコは賢い生き物なので、絶えず刺激を欲しています。共食いや自分の触手を食べることもあります。刺激がないと不満がたまるのです。
現在タコの養殖の研究には、大きな躍進がもたらされています。メキシコと日本における研究の成果で、完全養殖されたタコが市場に出回るのは秒読み段階です。
それに対して科学者たちは、問題があることは明らかなので、養殖が広まる前に問題の芽をつんでおきたいと考え、警告を発しています。
私達の食卓を飾る、タウリンやビタミン豊富なタコですが、価格化が高騰し最近買いづらくなってきたと思われる方もいるでしょう。食卓の救世主となる完全養殖なのですが、環境への悪影響も抑えたいものです。両立できる道は無いのでしょうか。ワールドカップの優勝国を当てた占いタコなら教えてくれるかも?