
Point
■果汁100%のジュースを含む甘味飲料の日常的な摂取が早死につながることが判明
■1日の摂取量がコップ1杯分増えるだけで、死亡リスクがさらに増加
■基本的には水か、砂糖やミルクなしのお茶やコーヒーを飲み、甘味飲料の摂取は1日にコップ半分以下に留めた方が良い
えっ、良かれと思って選んでいたのに…!
甘い飲み物が身体に毒だということは周知の事実だが、フルーツジュースも例外ではないことが最近の研究で明らかになった。より健康的な選択肢として果汁100%ジュースを飲んでいた人たちにとっては、がっかりな知らせだ。
この研究を行った米エモリー大学医学部のジーン・ウェルシュ氏らによると、フルーツジュースや炭酸飲料を含む甘味飲料を日常的に摂取することは、早死につながる可能性があるのだそう。論文は、オンライン雑誌「JAMA Network Open」に掲載されている。
A Secondary Analysis of Data From the REGARDS Study
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2733424?resultClick=3
コップ1杯の油断が命取りに
ウェルシュ氏らは、2003年から2007年にかけて実施された脳卒中に関する大規模調査に参加した平均年齢64歳の男女13,440名のデータを収集。被験者のうち、71%は肥満または太り過ぎだった。
調査したのは、被験者が一日に摂取する甘味飲料の量だ。6年の調査期間の間に死亡した被験者は、1,168名にのぼった。

分析の結果、果汁100%ジュースを含む甘味飲料をもっとも多く飲む被験者は、甘味飲料の摂取量がもっとも少ない被験者と比較して、調査期間中に死亡した人が多いことが判明した。
さらに、1日の摂取量が約355ミリリットル(およそコップ1杯分)増えるだけで、死亡リスクがさらに増加することも明らかになった。