「居住可能」とされた唯一の惑星
発見された18の惑星のほとんどは、残念ながら他の星との距離が近すぎたり表面温度が100℃を超えるなどの理由で居住が可能なものではない。中には表面温度が1,000℃を超えていた惑星も存在していた。
唯一の例外は、冷たい赤色矮星の周りを軌道に持つ「EPIC 201238110.02」と称される惑星だ。
この惑星の軌道は、生命が誕生するのに適した環境と考えられている天文学上の領域「ゴルディロックスゾーン」に位置している。そこは暑すぎず寒すぎず、さらには液体の水が自然に発生する可能性もあるのだ。
こうした惑星が発見されたのは初めてのことではないが、たいていの場合、赤色矮星の周りを軌道に持っており、これが問題の種となる。赤色矮星は大量のフレアを放出することが多く、これが放つ放射線は近くの惑星にとっては致命的だ。
しかしだからといって希望を捨てるのはまだ早い。新たな技術によって、他にも多くの地球サイズの惑星が見つかることもあるだろう。
ケプラー宇宙望遠鏡のアーカイヴは、何十万もの星のデータセットを含んでおり、そこからまた新たな「希望の星」が見つかるかもしれない。そして私たちは遠い未来に、今はまだ名前も知らない星へと引っ越しをしている可能性もあるのだ。