人工知能の父
チューリングは暗号解読だけでなく、人工知能の本格的な始まりを告げた人物としても知られている。それが有名な「チューリング・テスト」である。
以下はある機械がロボットであるか人間であるかを判定するテストだ。
人間の判定者が仕切り越しに、一人の人間と一つの機械とそれぞれに会話を行う。判定結果が音声に影響されないよう、会話はすべて文字だ。
判定者が機械と人間とを区別できなかった場合、機械はチューリング・テストに合格したことになる。
これは「機械が思考できるか」というAIの主要問題を扱ったものとして大きな注目を集めた。現代AIの発展はチューリングの知恵なくしては成し得なかっただろう。