Point
■「緋色ヒトデ」の奇妙な姿を捉えた写真が話題に
■2つのコブは「お尻」ではなく、岩にしがみつく際に筋肉が収縮して出来上がったものである
■ヒトデは「棘皮動物」に属するため、肛門は体の中心部に位置しており、人間のようなくびれのあるお尻は存在しない
「緋色ヒトデ(学名:Mediaster aequalis)」は、赤オレンジの体表と5つの腕のシンメトリーが美しい海の生物である。
現在、その緋色ヒトデのおかしな姿を捉えた写真がSNSやネット上で大きな反響を呼んでいる。
この写真はアメリカ・カリフォルニア州の太平洋水族館で撮影された一枚だ。
緋色ヒトデに何やら「お尻」のようなものができており、この姿がスポンジ・ボブに登場する「パトリック」というヒトデのキャラクターにそっくりだと話題になっている。
ちなみに実際のパトリックはこちら。
確かにパンツを履いているかいないかの違いで、あとは色から形まで瓜二つだ。まさに実写版パトリックの名にふさわしいヒトデだろう。
するとここぞとばかりに、ヒトデで遊びまくる海外のコラ職人が続出しているようだ。少し紹介してみよう。
— GuNMouTH@AC2019 (@GuNMouTH) July 1, 2019
ニヒルな笑いを浮かべるパトリックの完成。
hooray for spongebob pic.twitter.com/H7uBu8GhQC
— joe (@jxe_sh) July 1, 2019
スポンジ・ボブの旗を挟んでみました。
— ??? (@24klarson) July 3, 2019
セクシーにポールダンス。
…と、このようにヒトデのお尻を使って楽しんでいる人も多いようだが、専門家によるとこれは(当然だが)お尻ではない。
ヒトデはスター・フィッシュと呼ばれるものの、正確には「棘皮動物」の一種でナマコやウニの仲間である。棘皮動物は体の中心部に肛門が一つあるのみで、人間やその他の動物のようにくびれのあるお尻は持っていない。
水族館の学芸員であるネイト・ジャロ氏によると、2つのコブはヒトデが岩にしがみつく際に腕の筋肉が収縮して盛り上がったものであるそうだ。
とはいえヒトデのお尻人気は現在も高まっているようなので、元祖パトリックも嫉妬しているに違いない。
reference: livescience, huffpost, reddit / written by くらのすけ