あなたは物事を決定する時、即断できるタイプか、それともじっくり悩んで決断するタイプかどちらでしょうか?
どちらにも良し悪しはありますが、重要度がそれほど高くない日常の意思決定には、前者が向いていることが最近の研究で明らかになりました。
後者のじっくり考え込むタイプの人は、正しい決断を下そうとすればするほどに、ますます悩みの沼にはまってしまうようです。
では、あなたは何型で、どのような選択スタイルが向いているのでしょうか。
論文は、「Journal of Personality & Social Psychology」に掲載されています。
http://blogs.cuit.columbia.edu/mayarossignacmilon/files/2018/08/Chen.Rossignac-Milon.Higgins.JPSP_.2018.pdf
さまざまな意思決定スタイルの特徴
意思決定の仕方には、大別して2つのタイプが存在します。
まずは、評価起因型の意思決定。このタイプの意思決定を行う人は、「正しい」選択をすることに過剰に神経を注ぎがちです。つまり、一つの「真実」を見つけ、「正しい方法」で物事を行うことに執着してしまいます。
もしあなたが「楽しいことよりも正しいこと」を優先しようと考えたことがあるなら、こちらのタイプである可能性が高いでしょう。
これに対して、もう一方の運動起因型の意思決定を行う人は、物事の動きや変化に影響を受けやすい傾向があります。このタイプの特徴は、決断力があり、行動が早いこと。「完璧な決断をしなければ」とうじうじ迷っている評価起因型の人を横目に、運動起因型の人は頭より先に体が動いています。彼らの合言葉は、「まず行動!」です。
ここで、「どっちのタイプが得なのかな?」と思ったあなた。論文によると、どうやら「夕食に何を食べるか?」といった日常的な意思決定に関しては、運動起因型が有利なようです。決定が早い上に、済ませるべきことを確実に済ませることができ、選択によってもたらされた結果に対する満足度も高いといいます。
研究チームは、評価起因型の意思決定は、高額投資や人生を変えるような決断といった、重要度の高い決定が求められる「ここぞというの時」に備えて取っておいた方が良さそうです。