「独身」の方が幸福度は高かった
結果は一目瞭然で、恋愛関係にある人は、独身者より日々の幸福度が低く、不満やネガティブ感情を抱きやすい傾向にあったのです。日常の生活に感じる意義や充実度も独身者の方が高いという結果になりました。
ただ一点だけ、7番目の「人生に対して満足しているか」では、パートナーのいる人の方が独身者を上回っています。これについて研究チームは、「恋愛関係にあるという事実そのものを高く評価していることが原因ではないか」と推測しています。
つまり、恋愛関係にある人は、パートナーとの実際の関係性よりも、自分にパートナーがいるという事実に満足感・安心感を抱いている可能性があるということです。
パートナーがいることで返って息苦しさを感じている人は意外と多いのかもしれません。
しかし一方で、パートナーの関係性が極めて良好だった被験者においてのみ、7項目すべてで独身者を上回る満足度・充実度を記録しています。言うまでもなく、恋人との実際の仲が大事だということです。
この結果を見ると、独身だからといって不幸には直結しませんし、恋人がいるからといって必ずしも幸せであるとは限らないことが分かります。結局、幸せの尺度は人それぞれだということでしょう。