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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
health

うつ病リスクを高めてしまう「食事の行為」が判明

2026.02.25 07:00:07 Wednesday

食事中に「味が少し物足りないな」と感じて、塩入れに手が伸びてしまうことはありませんか。

そしてサッサッと塩をひとかけ、ふたかけする行為。

その何気ない「塩ふり行為」が、うつ病のリスクと関係している可能性があることが、中国・南方医科大学(SMU)の最新研究で明らかになりました。

研究の詳細は2025年12月9日付で科学雑誌『Nutritional Neuroscience』に掲載されています。

Adding extra salt to your food might increase your risk of depression https://www.psypost.org/adding-extra-salt-to-your-food-might-increase-your-risk-of-depression/
Linking salt consumption to depression: triangulating evidence from Mendelian randomization and observational studies https://doi.org/10.1080/1028415X.2025.2595174

「塩ふり行為」と「うつ症状」の意外な関係

研究チームは、米国の大規模公衆衛生調査(National Health and Nutrition Examination Survey)のデータを解析しました。

2007年から2018年の間に参加した1万5000人以上の成人を対象に、食卓でどのくらいの頻度で塩を追加するかを尋ねています。

ここで重要なのは、「調理中に使われた塩」は含めず、あくまで食事中に自分で振りかける塩だけを対象にしている点です。

参加者は「ほとんどない」から「非常に頻繁」までの選択肢から回答しました。

さらに、参加者は「Patient Health Questionnaire(患者健康質問票)」という標準的なうつ症状の評価尺度にも回答しています。

この尺度では、過去2週間の気分や日常活動への関心を点数化し、合計10点以上で臨床的うつ病が疑われるとされています。

統計解析の結果、塩を頻繁に追加する群ほど、抑うつ症状を示す確率が高いことが明らかになりました。

塩をほとんど使わない人と比べると、最も頻繁に使う人たちは、うつ症状を抱える割合が有意に高かったのです。

この関連は、年齢、性別、収入、教育歴、慢性疾患、喫煙習慣などを統計的に調整した後でも維持されました。

つまり、「塩を振る」という行為そのものが、独立して関連している可能性が示唆されたのです。

もっとも、観察研究だけでは因果関係は断定できません。

落ち込んでいる人が、気分を紛らわせるために塩味の強い食品を好む可能性もあるからです。

そこでチームは、さらに一歩踏み込んだ解析を行いました。

次ページ遺伝子レベルで見えてきた「因果関係」

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