先日9日、アメリカ・ミズーリ州で、寒い路地をトボトボ歩いている2頭の捨て犬が保護されました。
1頭はすでに年老いた老犬でしたが、もう1頭の子犬はまだ生まれて数週間しか経っていない状態でした。
しかも驚くべきことに、子犬の額からは2本目の「しっぽ」が生えていたのです。
2頭の犬は、地元の「マックス・ミッション動物センター」により保護されています。
名前は「ナーワル」、その意味は…
マックス・ミッションの医療スタッフは、ただちに子犬のレントゲン撮影を行いました。
その結果、額から生えた尾は頭蓋骨とは繋がっておらず、体への悪影響もまったくないことが判明しています。
医療スタッフは「今のところ切断する必要はありませんが、今後の成長次第で影響が出れば切断も考えなければいけない」と話しています。
また、しっぽを左右に振ったりする機能もないようです。
気になる子犬の名前は、「ナーワル(Narwhal )」に決まりました。これは、本当に額からツノが生えている動物「イッカク」を意味する言葉だそう。
マックス・ミッションは、現在、ナーワルの里親を募集しておらず、しっぽの成長が健康に問題を起こさないことを判断してから決めるとのことです。
ミズーリ州では、世話ができなくなったり、奇形で生まれた犬が年間、数百頭単位で捨てられています。動物保護センターでも面倒を見切れなくなった場合は、殺処分されることもあり、無視できない問題です。
ただ、これほど可愛いナーワルなら、きっと心優しい飼い主が現れることでしょう。