8歳でプロの音楽家になったモーツァルトのように、幼くして天賦の才を発揮する子供たちを「神童」と呼びます。
ベルギー出身の少年ローラン・シモンズ君(9)もまた現代の神童の1人です。
ローラン君は、8歳で高校を卒業し、その後オランダのアイントホーフェン工科大学の電子工学部に飛び級で入学。さらに、来月12月には、学士課程を修了して卒業する予定なのです。
同学の教育部長は「普通の学生でもタフなコースですが、これほど若くして卒業するのは前例がない」と話します。修了までに費やした時間は、もちろんこれまでの学生の中で史上最短でした。
ローラン君は今後、電子工学の博士課程に進学すると同時に、医学の勉強も並行して行うとか。将来の夢は「人工臓器の開発」だと話します。スケールの違いがすごい。
「スポンジ」のような吸収力
父親のアレクサンダーさんは「息子の才能にいち早く気がついたのはローランの祖父でした。最初は大げさだと思いましたが、担任の先生も彼が特別であることをすぐに認めた」と言います。
担任の先生は、ローラン君の才能を確かめるため、次々と教える内容を高度にしていきました。それでも、ローラン君が際限なく吸収していくので、「彼の頭脳はまるでスポンジのようだ」と形容しています。
ローラン君は、医者一家の生まれですが、それが彼の高い頭脳と関係しているかは分かりません。母親のリディアさんは「妊娠中に魚ばかり食べていたからですかね」と冗談を交えて話します。
彼の才能はたちまち世界中に広まり、すでに多くの有名大学からスカウトを受けているようです。どの大学の博士課程に進学するかはまだ決めていません。
一方で両親は「息子が勉強ばかりに深刻になりすぎないよう気を配っている」と言います。
ローラン君も普段は、ペット犬のサミーと遊んだり、携帯をいじったり、ゲームをしたりと普通の子とまったく変わらない生活を送っています。
来月の卒業後は少し勉強を休み、日本に来て休暇を取るとのことです。
運が良ければローラン君に会えるかも?